Bicycle Customize Fuji NAOMI  ロードバイク カスタム ベース車両について

Bicycle Customize Fuji NAOMI ロードバイク カスタム ベース車両について

2021-03-16 0 投稿者: katsu

いきなりスペックから。

自分が選んだサイズは49㎝。この上が52cmとなっている。もし2㎝刻みなら多分それを購入していたと思う。理由はちゃんと”ホリゾンタル”になるから。このバイクは基本「ホリゾンタル」なのですが、自分の様に身長が低い人の設定では弱スローピングになってしまいます。その角度はおおよそ3°。700cというタイヤサイズのフレームの場合シートポストサイズが52cm以上でないとホリゾンタルになりません。残念!!TOPのメーカー資料の写真はおそらく55㎝以上の物と思われ(53cmからはなぜか2㎝刻み。。)逆に若干前下がりのパシュート気味でTRACKARCV風になっている。又アーバンロードという位置づけの為、ヘッドアングルは今時の73°より2°寝かされ、フォークオフセットは50㎜と大きい。

と、なかなか癖が強いジオメトリーの車両です。そもそもロードバイクには興味があった物の色々見ても欲しいと思える車両が見つからず考え自体を放棄していたのですが、このNAOMIの発表をNETで発見、しかも、このカラー(Polish Aluminum)を見た途端”これ!!”と感じた。そう探していたのは330のカスタムで得た情報と知識を生かしたカスタムの為のベース車両。購入から1週間?ほどのみノーマル状態で乗りましたが、それから現在に至るまで延々とカスタマイズは続いています(笑)。ちなみに(Polish Aluminum)は発売年のみの販売で通常モデルより1万円高かったです。欲しければ1万なんて関係ないのですw

言わずと知れた不人気車と思います。日本でのFujiはやはり圧倒的にシングルのfeatherのイメージが強く、また私くらいの年代でもミヤタやツバメと並ぶ日本ブランドと言うイメージも強くTRANSONICやTRACK ELITEなどのレース車両の存在も本格スポーツ車両の存在も知らない人が多いと思う。そう名前から来る印象としてもなじみがありすぎるので庶民的な物を想像する(海外ではおそらく違うと思う)し、まして今はアメリカに拠点あるアメリカブランドという事も知らない。

もし、NAOMIが発売されず、それでも何かロードを購入したいという気持ちが抑えられなければ、候補としては、型遅れセールでCannondale「CAAD12」、もしくはやはり派手なレースモデルではなくCannondale「BADBOY 」の購入を検討していた。

ちなみにCAAD12(105)のスペックは

2017 CANNONDALE CAAD12 105 完成車
定価¥205,200(税込)
フレーム/CAAD12 ALLOY(キャドトゥエルブアルミ)
コンポ/Shimano 105(シマノ 105) 11speed
カラー/レプリカ(REP)、チャコールグレイ(BQR)、VOLT(VLT)
サイズ/44,48,50,52,54,56,58
完成車重量/7.9kg(48サイズ)

NAOMIより定価でおよそ8万円高く9速SORAに比べ1スペック上の105の11速車重は1㎏軽い。重量的にはNAOMI・9速SORA(クランクのみ旧型)。SORAと11速105では重量は105の方が軽く、またメーカー完成車でセットされれば1万5千円ほどの差で抑えられると思うので、NAOMIは105組で13万台という選択肢があればもう少し人気も出たと思うし、あまり言いたくないがこのネーミングを嫌う人が大変多いことも事実。

自分の様にかなり突っ込んだカスタム(要するにフレームしかいらない)にはSORAだろうが105だろうが関係ないのですが、もう少しマーケティングしっかりやればよかったのにな??と思う。アキボウさん!!日本向けモデルしっかり考えてください!!(笑)

自分がこのシンプルな丸パイプの車両をクロモリ以外の金属に求めるなら、デローザの様なラインナップ

もし何の制約もなく自分がFujiのアルミでアーバンロードをデザインするとしたら、バラクーダに採用されていたA6アルミでコラムまでカーボンのフォークに11速105に5アームクランクという組み合わせにすると思う。仮にホイールを現行とした場合でもこの組み合わせで500gは軽量で価格は16万くらいに収まるのではないか??と。

ホイール、ハンドル、シートポスト、サドル、等も市販完成車としてそこそこの物を使えばあと500gは無理なく抑えられると思うのでこのベーシックな見た目のアーバンロードとして18万円台7.8㎏というバイクが出来たと思う。

実際今の自分のバイクは現状ペダル抜きで7.15kg、最軽量時6.8kgなのでおそらくA6アルミであればもう少し軽くなるので相当良いバイクとして存在価値あったのではないかと思う。シンプルな丸パイプで構成されたホリゾンタルバイクでスペックも高く手に入れやすい(20万程度の完成車)は最もバランスの取れた長く乗れる物と思う。ましてFujiの場合特に日本の市場ではそういう定番化が期待されている事と思う。

ちなみに、Fフォークは3㎜オフセットの短い物に替えてトレイルを大きくとっています。自分はノーマルのハンドリングにとても違和感があり、何とか探してこれになっています。リプレイス物の標準的なオフセットはこれよりさらに2㎜短い物がほとんどで、さすがにそれではかなり厳しい。

で、トレイルを大きくした理由は低い速度から直進安定性が出るようにするため。ノーマルよりかなり低い速度で両手をハンドルから放すことが出来ます。これで前傾姿勢時体幹で体を支えハンドルから力を抜くことが出来上半身を自由に使えるようになる(自分の考え)からです。当然ホイールベースは3㎜ほど短くなりますし長いコーナーで安定したリーンはそれなりに意識してコントロールしなければいけなくなります。取り合ず数値的にトレイルはこの段階でグラベルロードに近い数値になっています。

フロント周りのジオメトリー関係については、こちらのサイトが参考になります。バラ完で自転車を組む場合でもたいていはフレームセット(フォーク付き)の購入と思うので、ヘッドアングルとフォークオフセットまで考える必要は無いと思いますが、一般的に言われている数値自体は間違えではないと思いますが、それが自分の思う物なのか?どうか?特に自分の様にフレームサイズが小さな物に対する考えはメーカーごとに違いますし、ピナレロなどでは、このトレイルが著しく大きな数値の物もあります。余談ですがBBハイトに対する考え方も色々で、高いと踏み込みの力がよく伝わる、低いと安定するのでツーリング向きと言われますが、もっと低くし空気抵抗を減らすという考えのフレームも存在し(これもピナレロ)空洞実験やフレーム強度シミュレーションなどのデータ化やコンピュータ導入が遅かった自転車。カーボンフレームの登場で今後どんどん理論が進化していくと思います。

自分としては、それら理論がまわりまわって、単純な形のメタルフレームのジオメトリに落とし込まれればいいのにな。。と。