Bicycle Customize あえての「サドル沼」4 乗ってみた。その後、「もしかしたら・・」
2023-06-04どうしても納得いかず。
改めて上からの写真を実寸にして各幅や座骨があたる部分を赤線でひいてみた。
spiderの一番えぐれている部分(皮サドルが経年劣化でへこんでくる部分)が赤い丸です。
パワーサドルの説明等YOUTUBEやブログを見てみると、前傾姿勢でパワーがかけやすくペダリングの邪魔にならないという説明がほとんどで、推奨として通常サドルの3cmほど後ろでセットという事。
サドル全長の差が1.5cmなので、さらにそこから1~2㎝ほど下げてセットするという事。幅や座骨のポイントを比較したら4cmほど後ろで大体同じサイズ感(幅)になります。
なので、ごく普通の前傾姿勢(ブラケットポジション)ではこの写真くらい後退させないとそもそもペダリングに影響がでて、しかも座骨をホールドできないのではないか???と思い立つ。
そもそも本来のショートノーズサドルの目的から逸脱していますがw。今回の導入目的自体が違う意図なので、「果たすのなら」それでOK。もうほぼあきらめているので、最後にもう一もがき(あがき)してみますw。取りあえずレールを後ろ上限まで引いてセットしてみた。
どうやら正解です。全体的にあった違和感が全く無くなった。ペダリングの邪魔になる場所も無く、お尻もしっかり落ち着きます。
また本来の目的である「低い姿勢」ではより邪魔する部分も無く、圧迫感も減ります。やはり座る位置が根本的に間違っていたみたいです。納得。
しかし、やはり問題も。
そもそも強い前傾姿勢でパワーをかけて行く事が主目的のサドル形状という事はレース仕様という事で、レーシングパンツ着用がデフォルトという事と思う。
今感じる硬さや若干の痛さのほぼ8割はレーシングパンツで解消されると思いますがレーシングパンツを履かない自分のポタ目的には「硬さ」を感じます。
という事で、やはり今回のトライはここで終了で、元に戻します。残念でしたが、このサドル自体はよく出来ていて又十分以上という事が解ったので「良し」とします。
改めて3Dプリンターサドルという物を考えてみた。
もうすこし考え方や使い方、作り方が発展したらきっといい物になっていくと思う。ただ、今の状況ではそのメリットを「クッションフォームの代用」としての活用にとどまっていてそれ以上にはなっていないと思う。当然それでも十分以上のメリットとは思い、これで問題が解決した人もたくさん。
単純にこのクッションフォームが張り付けられている「台座」の形が「合う」「合わない」という事で、それは3Dだろうが3Dで無かろうが全く関係ない部分。
また3D製のクッションフォームが部分的に柔らかさや厚みでお尻の形に添うように(実際power mirrorはそういう設計)なっていたとしても、許容量にも限界はあると思うので、最終的にはやはり形のベースである台座が合うか合わないか?と思う。
ショートノーズについて
2㎝ほどショートになっただけで、股間のポジションが圧倒的に楽になる事はわかりました。またダンシング時も邪魔にならず、サドル自体も軽量になります。なので本当に極端な前乗りをしない限り通常のサドル形状のまま、先端だけが1.5~2㎝短い物があれば、私の様に小柄な人にはとても良いのでは?
結論
スペシャライズドの3Dはpower系以外にROMIN EVOのバージョンもあります。なのでスペシャライズドのサドル自体が合う人で、クッションフォームに不満がある人にはこのシリーズは「問題解決」に優れた物と思います。同じくフィジークやセライタリアなども、その原型になっているサドルが合っていれば十分以上の結果になると思う。
これらメーカーを試したことが無いですが、この台座にクッションフォームが張り付けてある(一般的なサドル)自体自分にはあまり快適ではないと感じたので、結果も大体想像がつく。
その中で、パワー系の形状ではないサドルの方がおそらく自分には合っている気がする。またセンターの穴の形も「合う」「合わない」があり、座骨幅が狭い自分には大きく穴が空いた物は穴のエッジが座骨に近くなるため「痛い」という傾向がある。なので比較的細めの溝に近いフィジーク、また座面のえぐれがしっかりあるセライタリアの方がおそらく合っているのでは?スペシャライズドも多分ROMIN EVOの方がパワー系より合っているのかもしれません。
ただ
レーシングパンツを履くことでこれらがすべて完結するなら、今も同じ状況で、尚且つ今はレーシングパンツを履かない状態でも台座がしならないサドルにある問題の8割は解消できている。
もうすこし技術の進歩に期待するという事で(‘ω’)ノ