Customize:Panasonic チタンロードバイク FCT28カスタム detail (2023/02)
2023-02-242002年モデル POSオーダー カラー black size52
フレームセット(3オーナー目)カタログ重量はアルテグラ想定で約8400gと推測(ペダル含まず)
参考値 現行ORTC23 アルテグラ完成車
※FRTC23 フレーム単体質量(フレームサイズ550㎜)1,510g(無塗装)
※FCT28 フレーム単体質量 (フレームサイズ520㎜) 1,450g(塗装)
Panasonic FCT28 カスタム ドライブ側
2023年2月24日現在の姿です。この写真に写るすべての物の合計重要は約8500g。
ペダル無しの重量(いわゆるカタログ値)は約7200gです。
コンポーネント・Fフォーク・ホイール等、NAOMIの最終仕様からの移植。11速のシマニョーロとなっています。
アルミロード(FUJI NAOMI カスタム)より、約400gの増量となりました。フレームのみアルミ→チタンに変更となった状態なので、本当にフレーム素材の違いだけをしっかり確認する事ができました。
1サイズアップになったとはいえ、操作性の全体的な印象はおおむね同じ方向性で、乗り心地と剛性感がチタン独特の【女性の手で優しく押されているような加速感】←(Panasonicの表現)に変わった。という感じがはっきり伝わります。
いわゆるチタンのフィーリングですが、反応の良いアルミに比べるとほんの少し加速反応は遅れる感じがしますが、感覚的に感じるよりも反応はしています。コーナー・ハンドリング・レーンチェンジなど車体全体の挙動もこれと同じく、すこしだけスローアクションに感じますが、実際はそこそこクイックに反応していて、あくまで「受ける印象」で、コーナーリングに関してはかなり「クルリ」と剛性が高くホイールべースが短めなフレーム独特の小気味よさで旋回。
振動吸収性はアルミに比べ断然ありますが、カーボンの様にすべてオブラートにくるんでしまったような吸収性はなく、金属フレームの感じはしっかりあります。そう細かい振動も伝えてきますがそれが「痛い」「尖った」という物では無く、とても自然な形です。
硬いアルミで感じた事、ステムやシートポストの素材の違い(カーボン・アルミ・チタン)の差が、あまり感じられないです。大半の事をフレームが処理するからと思います。おそらくハンドルバーが変われば(カーボンからアルミに)多少振動伝達の違いは感じると思われます。
又、柔らかめのクロモリではあまり違いが感じられなかった、ステムの角度・クリップ位置(ハンドルバーの高さ)はしっかり違いを感じるので、柔らかい印象はある物の剛性はしっかりあるという事と思います。
表現として一番しっくりくる言い方としては、「柔らかさを感じる。が、しっかりとした芯があり、小さなウイッブ感もある」となります。
このフレーム固有の印象としては、以前も書きましたが前三角に比べ後ろ三角の剛性が高い印象。おそらく現行のモデルはダウンチューブがもう一周り太いので前三角の剛性感は上がっていると思います。個人的にはこの前三角のまま、ほんの少しシートステー溶接部を下にしてくれると、チタンバイクの味がもっと出る?と感じます。
このフレームは現行のFRTC23以前のモデルで、スレッドからOSアヘッドに変わった時代の物。またパナチタンの中でもエントリーに位置する物です。ジオメトリー的には現行よりも、チェーンステーが短く、ハンドリング等はすこしスポーツ寄りで、ダウンチューブ径も細いので、おそらくですが比較すると、全体的なしなりは多いと思われます。印象としては先にも書きましたが、前三角部がしなやかで、この印象と比較すると後ろ三角部はしっかりとした感じがあり、若干突き上げを多く感じますが、やはり全体的に「チタン」という素材自体のフィーリングで包まれる感じがします。アルミのNAOMIと比較すると、ステムやシートポスト素材の違い(カーボンとその他)が全く感じられないくらい、振動やしなりに関しては、フレーム側の印象を多く感じます。価格のデメリットを除けばチタンフレームはやはりとても素晴らしく、金属フレームとしてはマルチな素材と感じます。
frame | Panasonic FCT28(2002model) POS ORDERcolor |
F・fork | ChineseCARBON(no name)TORAY T800 43㎜offset |
stem | ZIPP service course SL(old) 90mm -17° |
handlebar | ZIPP SL-70 Ergo CARBON 400mm |
saddle | Tioga spider twintail2 CARBON rail |
seat post | SELCOF titanium |
rim | ChineseCARBON(no name)TORAY T800 50㎜ |
hub | DTSwiss 350 straight pull |
spoke | CN 424 (TIWAN) |
tire | Continental Grand-Prix 5000 black/transparent skin 25c |
shift/brake lever | Campagnolo ultra shift 11s +equal pulley |
brake caliper | SIMANO DURA-ACE 9000 |
R Derailleur | SIMANO DURA-ACE 9000 |
F Derailleur | SIMANO DURA-ACE 7900 |
sprocket | SIMANO DURA-ACE 9000 |
chain | SIMANO DURA-ACE |
crank&chain ring | ROTOR 3D24・aero 50/34(noQ) |
pedal | Mikasima SUPREME + CAGE CLIP QUARTER |
BB | TANGE LNX-7911 |
headparts | CANECREEK S6 |
quickrelease | DT SWISS RWS (titanium) |
brakepad | BBB for carbonrim |
bell | Canyon RING Bar End Bell |
spacer&seatclamp | TIRIS Ti-Bike(Chinese brand) |
中古で走行もかなり少ない、とてもきれいなフレームでした。
自分で3オーナー目になるようですが、20年も経過した塗装には思えないくらいコンディションが良かった。当然の様に無塗装のチタンフレームの購入を検討していましたが、今では「黒」で良かったと思っています。おそらく大半のチタンユーザーは無塗装なので、被る事はないと思う。
パナチタンを推すお店として、広島の「Grumpy 」さんがとても有名。お店の人もFRTC23等を所有されています。組むパーツとしてはやはりSIMANO DURA-ACE 9000をメインにTHOMSON・CHRIS KING・ENVEと王道で攻めています。
自分は・・・
予算的な事も当然ありますがw、ZIPP・CANE CREEK ・TANGEと、いわゆる「シマニョーロ」で、かなり個性的なカスタムです。