フジ トラックアーカイブ カスタム。 Fuji TRACK ARCV custom. ポジション変更、チタンライザーバー導入。
2023-02-21前回のシートポスト変更からポジション変更へとカスタムは進む。
以前チタン製のフラットバーを使用していましたが、すこしライズアップした物へと変更しました。TOP画像とこの写真はTHOMSON X4の60㎜をそのまま使って装着時した物。
この時点で一度試走を行ってみた。
金属製と言うだけで、カーボンのロングバーより安心感も有ります。そして、やはりチタンという金属独特なやさしさは特にこのロングサイズには相性がいいと思った。
このバーが到着する間の2週間はカーボン製のライズバーを使用していたので、その違いはすごく良くわかる。しなり方がわかりやすく、また、やはりどこか安心感が。
で!ポジションチェンジ。
以前ロードで使用していたZIPP SL Speed 3世代前?の物で中古でも中々出回っていないちょっと「レア」パーツです。
サイズは90㎜といきなり30㎜長くなるので、リアブレーキワイヤーが短いですが、取りあえず仮組して試走してみました。
見た目もスマートなので、全体すこしシャープな見た目に。
ハンドル位置は、高さがほぼ変わらず、30㎜遠くなる。
60㎜の時は意識的に手前に持ってきていたので、大体本来の位置にハンドルバーが来る事になる。
さすがに今流行の740㎜を装着はできないので、ギリギリのサイズ。これに合わせグリップも細目で長めの物を装着しました。
ZIPP SL Speed
かなり特徴のあるデザインです。NET検索してもあまり画像も上がってきません。
SL Speed なので当然素材はカーボンです。
見た目の特徴以外に、意外に重くなりがちなカーボンステムですが、このステムは相当軽く仕上がっていて、おおよそ100g(90㎜)です。
基本SL Speed のデザインはservicecourseをカーボン化した物なのですが、この時代の物はかなり特殊な作りになっています。
とにかく目を引くのがこのフロントカバー。ディンプル加工された金属(チタン製)プレートで補強され、後ろ側からM5チタンボルトで締めるタイプです。コラムクランプもボルトが1本で、これは緩めてもボルトが抜けないタイプで、ローターなどにみられる仕様です。
ハンドルバークランプ幅はかなり広く、センター2本留めとしてはかなりホールド感高く、全体的に華奢で軽量なのに剛性は結構高いです。
TOPキャップは別売り(だったようです)で、これもカーボン製。今回メルカリで発見したので、即購入し装着した。
販売当時の価格で4万円越えと相当高額商品だったことも有り、また数もおそらく多く出回っていないと思うのでほぼ街で見かける事は無いです。
時代背景的に、31.8㎜というハンドルバーが普及し始め?の頃でOSコラム/アヘッドステムでもハンドルバーは25.4mmが主流だった頃。当時のクランプは上下1本づつの2本締めが主流。
この流れで、2本でもクランプ幅を広くしたり、このステムの様に金属パーツでさらにしっかり補強したりと、まさに「過渡期」のデザインと思う。
とにかく、ZIPPのステムとロングライザーバーが新しいポジションとなりました。このバイクのFホイールはいわゆる「ZIPP風」の3本バトン。ZIPPがこの3本バトンを出していた時代もかなり前で、おそらくこのステムもこれらと近い時期の物では無いか??と勝手に思っていますw
その後、2本締め→4本締めへとデザインは変わっていき、4本締め当初は横並びの2本の間隔は狭く、あくまで2本より、少しでもしっかり固定できるようにという感じの進化。
最終的にはもっと剛性が高まるよう40㎜ほどの幅いっぱいまでボルト位置はワイドになっていく。そして現在はステム一体型のハンドルバー等が多く登場し、なくなってしまう事はないですが(自転車の構造上)ステムという単体パーツ自体の存在が無い物も。
基本OSアヘッド・丸パイプで組まれたホリゾンタルフレームの自転車を所有している自分としては(TRACKARCHIVEはパシュートジオメトリですが)この「過渡期」のステムにすごく興味があります。