Customize:Fuji NAOMI ロードバイクカスタム ZIPP Stem&Top cap
2021-03-03トップキャップを入手しました。(中古)
ZIPPです。このトップキャップは”Zipp servicecourse SL”に付属するもので単体では入手できない?ものではなかったか?と思います。もしかしたら一時期販売されていたのかも。
現在NAOMIのステムは先日Y’sロードのアウトレットで見つけた”Zipp SL speed”という物を使っています。
このSL speedというモデルはカーボン製に与えられた名称の様で(たぶん)、現在も同じ名前で別の形の物(アルミ製servicecourse SLと同じデザイン)が販売されています。今回のモデルは12~13年ほど前の物で、404カーボンホイールで採用されていたディンプルのパターンがステムトップの金属パーツに入っています。
この金属パーツ、なんとチタン製、カーボンのステムトップの上からかぶせるように付いており(接着されてます)ねじ穴が設けられていて、裏側からボルトでクランプする「逆」の仕様になっています。トップボルト”2本”が全盛だった時代の流れを汲んでいます。コラムクランプのボルトも1本。グランツールで山岳がカギとなる時代の「軽量化」がデザインに徹底されている。
一般的に前からボルトを締める作りにすると、ステム本体側に金属パーツを(ナット)埋め込んで作る事になりその部分の強度を増すために厚みも出る。またこの当時の整形技術では耐久性も怪しかった?と想像もできる。したがってカーボンステムは比較的大きくがっちりした物が今は多い中、このステムはかなりスマートでアルミ製のステムと比較しても、スマートな部類。
角度も-6°となっていて、大きくスローピングしたフレームに合う設計になっているので、そのあたりも時代なか?と感じます。
結果なんと90mmのカーボン製で「100g」と超軽量です。
驚くのは発売当時の価格。約3万7千円(税抜き)!!現在ZIPPの代表的なカーボンステム”ZIPP SL SPRINT”ですら約3万3千円、ENVEで約3万7千円なので、いかにこの時代のカーボン製品が特別な存在だったかよくわかる。
上の写真の様にトップキャップが付属しているのかな?と思いきや!どうも別売りで販売されていた様で、購入したパッケージには入っていなかった。
NAOMIに装着。
このフロントフォークのコラムは以前使っていた”Zipp servicecourse SL”使用時にカットした。そうその時は今回入手したトップキャップを使用。
このトップキャップも仕様が特別で、コラム突き出しが2mm未満の場合にスペーサー無しで収まる設計になっている。このコラム突き出し2mm未満とは何の数値か?と言うと。。
カーボンコラムに使うアンカーの台座の厚みに相当します。
最近のカーボンは、強度もより高くなり、短いアンカーを奥の方で止める事も容易と思いますがそれでも出来れはステムクランプ部全域、また切り口には負担をかけたくないので切り口に台座が乗るタイプが理想で、またステムから少しコラムが出ている方が安心です。
今自分が使っているFフォークも新しい年式の物ではなく、ちょうどこのステムくらいの時代の設計なので、このアンカー台座の部分が突き出す長さでコラムカットを行いこのキャップで納めていた。使わなくなった”Zipp servicecourse SL”はオークションで売ってしまっ為手元にはこのキャップも無くなってしまった。結果ステム装着には下の写真の様に
ステム上にスペーサーを1枚入れないといけなくなっていた。2mmをカバーするために5mmのスペーサーを使うと、なんだかとても野暮ったい。そこでオークション含め中古でこのキャップをずっと探していたら、ようやく出てきたので即購入。
早速装着しました。写真見てもわかるようにスペーサーいらずです。
で、驚いた事はキャップ外周よりステムクランプ外周が小さい!!( ゚Д゚)
このキャップ、”Zipp servicecourse SL”でははみ出すことはなかっので、このプランク部の薄さがわかります。
クランプ部が細い(薄い)トップカバーも2本ボルト。で剛性はどうなの?ですが。。
これが結構がっちりしていてかなり剛性が高く、ハンドルバーのクランプ部も幅が広く通常の4本締めの物と同じハンドルバーのしなりで収まっています。
また7075素材のステムと比較すると7075にある独特の尖がった細かい振動は当然無く、カーボン独特の角の取れた穏やかな物です。一度だけ試した厚みのあるカーボンステムと比較すると逆に「硬さ」を少し感じる振動です。おそらくこのカーボン相当固い仕上がりになっているのでは?と。そのあたりがZIPPらしさなのかも。