H20 1993年~episode 6 色々確認の為、NickとJoiに会いに行く。
2022-12-02取りあえずPERSON’SとH2oと離れる事を決め、色々確認の為サンフランシスコに出向く。
まずJoiと連絡を取って、Nickが新たに立ち上げたラボへ一緒に向かった。ニックのアテンドで近くの中華レストランで昼食を取って彼の今の活動などを聞いた。H2oへの作品提供やその他の話もしたが、自分的にももうどうでもよく、また帰ってきた回答も想像した通りで彼自身は自分がH2oをやっていくみたいな感じだったと思う。その活動自体は全くPERSON’Sと、というニュアンスでは無かったのでやはり「ブランド名をもらった」という感覚なのだろう。
300百万のギャラをもらってその上ブランドもプレゼントされた感覚の様です。Joiは一体どのような話をNickに持ち掛けたのか??すでにそれを問いただす気も無く。
その後Nickからアランの情報を聞いてjoiにコンタクトしてもらい合いに行く。
岩崎氏から500万のデポジットを受け取っている事は認めるも、出荷できる状況ではなく、また返金する予定もないという話しでした。この頃はすでにアナーキックアジャストメントも休業状態でおそらくアラン自体も仕事はしていない状況。Nickの話では「合ってくれるかもわからないし、合っても何をされるかわからないから気を付けて」と言われていたので、この時点でNickもアランの人格やその他に嫌気がさしてアナーキックアジャストメントを離れたのだろうと想像出来た。
まあ、結論から言うとアランとしては「アジアの鴨から現金ゲットした」くらいの事で、Nickに関しては岩崎氏の言葉足らずというか認識不足とJoiのトランスレートにニュアンス的問題が故意かどうかは抜きにして存在し、結果岩崎氏はこの2人に現金とブランドを献上してしまった形。
その翌日だったと思うが(少し記憶があいまいになってます)家族と住むJoiの自宅に呼ばれた。サンフランシスコ郊外にある自宅はアメリカのTVドラマなどでよく見る「大きなアイランド型キッチン」があり、開放感あふれる気持ちの良い家だったw
この時はNickの彼女(日本人)とjoiの奥さんも一緒。たしかNickの彼女とJoiの奥さんは友達関係だったと記憶しています。
この時Joiのすごさを知ることになる。
キッチンで立ち話ししていると、Joiはキッチン脇にある自分部屋に戻ってメールチェックしそのメールに返信を始めた。のですが、こちらとの会話もそのまま続けさらに、キーボードをたたいて返信メールをしている。(もしかしてチャットだったかもしれないが)
完全に同時進行で行われるこれ、しかもタイピングスピードが鬼の様に早い。
彼らはわたしより3歳ほど若い。当時26~27歳だった。
Nickに関して、MacintoshやAdobeを使ったCG、技術的な事でいえば私も同等な知識はあったので当時技術が高いというより、取り組みや取り入れた事自体が「早い」という事と思われ、特別すごいと言う事では無かったが、その後の作品を見るかぎり「神」である。
そもそも彼の「センス」の方が重要でツールとしてコンピューターを使っているという方が評価としては正しく、実際CGではない彼の過去のコラージュも「グッ」っと心を掴まれるような気迫を感じる物であった。また彼の作品の大半は結構「重い」テーマかな?と感じる物でアナーキックアジャストメントで扱った「AKIRA」の一コマがどちらかというと色的にすこしPOPであっただけで、かなり哲学的な人なのだと思う。
Joiに関しては、「これから、こういう人が世界を変えて行くんだな。。」と感じる要素満載で正直自分とは全く違う人間という認識を持った。当然見た目も人種もアジア人そのもので、Joiは自分と同じはずなのに、イギリス人のNickの方が「私と同じ感覚を持つ人間」と思えるくらいJoiは特別に見えた。
最近の彼らはこちら。
夜になり小高い丘?の上。星がいっぱい見える場所まで4人でドライブ。joiは今回の件、すこし申し訳ないと感じているのだろうか?話す内容がすこし私に対する慰めや謝罪の様に聴こえる。
その後ろで女性2人が会話。強迫観念みたいな事についてで、特にNickの彼女のそれはまさに日本の女性の抱えそうな内容であった。
いろんな話が別々に進行しながらしばらく歩き、なんとなく自分の感情もフラットになって、Joiのチルアウト作戦にまんまと乗って、お開き。翌日?一週間滞在したサンフランシスコを離れロスに向かった。
ちなみにサンフランシスコはこれが3度目、いずれも1週間ほどの滞在で毎回同じホテルに宿を取っていた。街中にあるチェーン展開のけっして綺麗とは言えない「ホリデーイン」おそらく今は建て替えされていると思われ内容も変わったと思うが、ここを選んだ理由は「朝食ビュッフェ」。
縦長で吹き抜け?になった中庭にあるレストランでの朝食。「オムレッット」がとてもよくて毎回(3年連続)ここに泊まっていました。
次に向かうロスは初となります。