32年前のル・コルビジェ(LeCorbusier) / LC4 シェーズロング。DIY修理。2 詳細です。

32年前のル・コルビジェ(LeCorbusier) / LC4 シェーズロング。DIY修理。2 詳細です。

2022-07-12 0 投稿者: katsu

NETで検索したら修理を受け付けている製作所がHITしました。

有限会社 立花製作所 t-Story

写真も上URLから引用した物です。詳しくは各店にお問い合わせください。

先にすこし試した結果「何とかなるかな?」と手ごたえを感じたので、本格的にやってみた。まず用意する物は・・

荷締めベルト・マジックテープ・ハサミ・マスキングテープ・ヨガマット

まず荷締めベルトを各箇所に巻きます。ゴムバンドの上から巻くと作業は楽です。ここで重要ポイントですが、荷締めベルトは丈夫なナイロン製なので伸縮性は有りません。

黒線はフレーム、赤線は背骨になります。(ラフに書いています)LC4のゴムの伸びる箇所を見ると

お尻から腰の位置が特に激しく、次いで背中あたりとなっていて、ここは特に負荷がかかる部分です。またお尻位置は、寝た状態から体を起こしLC4から立ち上がる際、腰掛ける位置にもなり、この時に上半身の重さが1~2本に集中してしまいます。

すべてのベルトを均一に締めていくと多少たわみはありますが、本来のすこし包み込むような感触は無くなってしまいます。したがって一旦きつく均一に締めたベルトを背骨の湾曲に沿って少しだけテンションを調整してあげると、すごくフィットした状態になり、また腰から背中下部辺りは高いテンションで固定する事で「ランバーサポート」的効果があり、「腰が落ちて痛い」という感じが無くなります。

調整が終わったら、ヨガマットを上に置き、フレームが曲がっている個所にマスキングテープであたりを付け、各幅を計って縦のカットラインにマスキングテープを貼っていき、そのラインに合わせハサミでカットして行きます。

カットが終わったらマットを所定の位置にかぶせ主要箇所を荷締めベルトで固定します。これでほぼ完成に近くなりました。

後はお好みのブランケットなどを使い仕上げてきます。私はドイツ軍のメディカル用ブランケットを使用しています。

ヘッドレストは購入時の物で、中のスポンジを少しカットして低くなるようにしていますが、それでも首後ろにあてて使うには厚みが有りすぎるのであまり使用していません。小柄な私には基本このシェーズロングはサイスが大きいという事ですね。いずれヘッドレストはなにかしら工夫しようと思いはや32年が過ぎましたww

総額9千円程(ブランケット除く)で、かなりしっかりとした寝心地にしあがりました。またこのやり方ならその後の修理もしやすいです。(フレーム自体とフックが壊れない限り)

正直な所、このLC4は腰の部分がしっくりこないので寝心地が良いか?と聞かれれば「微妙」という答えになります。見た目はかっこいいんですけど。ただ今回のやり方であればかなり寝心地よく又腰が落ちることなくとても気持ちが良いです。

クッション性が欲しければヨガマットの質を変えるか?他の物を使うかで調整できると思。

LC4は、かなり昔のデザインなので「ゴムベルト」という選択になったと思われます。

もし今なら「ハーマンミラー セイルチェア」の様な素材で作られたのだろうな。。と想像しています。

ちなみにアーロンチェアの様なメッシュはやはり14年ほどでテンションが落ちてしまう。

まずは一件落着です!もし、お困りの方いらっしゃったらぜひお試しください。

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