Bicycle Customize Fuji NAOMI & TRACK ARCV ロード&ピストバイク カスタム。フロントフォーク沼に再びダイブ! 3 総括
2022-05-05トレイルについて。(自転車のフォークとトレイル – 自転車探検! (jitetan.com))から引用
- 定義
操縦管芯線(操縦軸または頭管軸)を延ばして路面と交わる点と前輪タイヤの接地中心点(ハブ軸から垂直に降ろした線の接地点に等しい)の水平距離はトレイルと言う(右図)。トレイルは引きずるという意味。 操縦軸と路面の交点の後方に前輪タイヤの接地点があるから。
なお、トレイルのことをトレールというのは誤り。 - 特性
トレイルが長いと、直進走行の安定性が良い。ハンドルから手を離しても直進するのは、トレイルが長いため。 シティ車お、旅行車およびマウンテンバイクは走行安定性を重視してトレイルが長い。一方、トレイルが短いと、操縦性が良い。トレイルが短いとハンドルから手を離すとどちらに向くか分からないので、無意識であるが常に操縦する必要があると同時に操縦しやすい。
走行中に自転車を傾けると、トレイルの存在によりハンドルは傾けた方角に切られる。この働きによって容易に曲がることができる。この傾向はトレイルが長いほど大きい。 立ち漕ぎをして自転車を左右に振ると、理論上はハンドルが左右に切られるために自転車の進路は左右によろめくはずであるが体感できる程のものではない。
で、このトレイルはヘッドチューブアングルとフォークのオフセットで決まるのですが、トレイルを長くするにはオフセットを図の様に短くする。というのが、今回のフロントフォーク沼の始まりです。直進安定性の大半はこのトレイルに関わってきますが、フレームのサイズやホイールベースも関係してきます。
他社との比較です。シートチューブ長がサイズになりますが、TOPチューブが大きくスロープしていると(ALLEZ等)このサイズがよくわからなくなるのでTOPチューブ長(ホリゾンタル換算)で近い物を選んでいます。DOGMA F は言わずと知れた最高グレードのレースモデルでALLEZ SPRINTは最近モデルチェンジされたアルミフレームのレースジオメトリーを持ったモデル。
ノーマルのNAOMIはALLEZ SPRINTに近く、カスタムした自分のNAOMIはDOGMA Fの方向に近づいていてDOGMA Fの50(500)サイズでほぼ同じトレイルとなりますが、このサイズ感はNAOMIでは54と言うサイズで175~180CMくらいの身長対応サイズになります。
ピナレロはBBドロップも低めの設定になっています、これは空気抵抗を少なくと言う考えの様なのですが、直進安定性、巡行性重視という事の様です。
今回OnebyESUより2mmオフセットが少なくなった事で両手離しで安定するスピードはやはり少し低くなったし、当然ノーマルに比べると相当違いがあります。
あと
剛性が上がり、また若干重量増となり、結果振動吸収性も上がった事でタイヤの設置感がすごく伝わりやすくなった事、フロントに荷重かけても不安感が無くなった事がすごく大きいです。地面を這うように転がっている感じがします。
以前のベントフォークとジオメトリは同じなのですが今回の物は特に張り付いたような感覚で、そういう意味では取り回しが若干重い印象はありますが、変な挙動が出ないのはとても安心感あります。