H20 1993年~spinoff
2021-02-25当時のアップル
Macintosh Quadra
Quadra700とQuadra840AVを自宅で使用してました。
これら2台にメモリーや当時のMACの場合VRAMという画像表示の為のメモリー、SCSI経由でリムーバルブメディアやスキャナー、プリンターなど。。。これら揃えるととんでもない金額になってしまいます。
正直言ってこの2台所有する事はかなり贅沢な事です。当時最速の840AVを使ってもA4サイス解像度360dpiほどの画像をフォトショップで開くだけでも結構時間がかかりました。なのでニックが得意なコラージュ、それらにフィルター等かけようものなら。。
またこの頃のOSはとにかくよくフリーズしました。したがって何か作業する前、作業後必ず保存するという事が必要でそれはかなり最近まで「癖」として身についていました。
特に
フォトショップ。ここ頃のバージョンには「ヒストリー」という機能が無く、1度しか戻れません。したがって保存するたびにファイル名に番号をつけていました。
イラストレーターに関してはこの頃の1つ前のパージョンでプレビュー画面での操作が可能となり(それまではアウトライン画面でしか操作できない)840AVの頃はグラデーション機能が最初から備わっていたので町中の大手企業看板はグラデーションを多用した物が増えたw
某ガソリンスタンドチェーンなど、モロその機能のみというデザインだった。当時のCG事情を知らない日本の石油大手のお偉さんは一体あのデザインにいくら支払ったのか??とてもえげつない話しです。おそらく相当な金額請求さてたでしょうね。。。
当時ブラウン管モニター時代なので、映し出される絵は湾曲してしまいます。その湾曲を補正し限りなく平面状に映し出すことが出来るFlexScan。相当無理して買いました。この頃自分が行っていた仕事の中で一番好きだったのが「腕時計」のデザイン。
デザイン作業中は拡大して行うのですが、やはり画面上で実寸での見え方の確認をしたい。そうなると選択肢はこれ一択になります。Quadra840AVを使ったムービーやスライドは趣味的な事が多く仕事としてはやはりイラストレーターとフォトショップ中心になります。
今これらのソフトも多機能になりもっといろんな事が出来るようになっていますが、この当時の使い方で今でも作業しています。
そして、もっとびっくりなのが。。通信回線を使ったネットワーク構築は「電話回線」のみで9600FAXモデムを使って行う事ぐらいしかできませんでした。ISDNという規格が出てきたのもこの頃で、通信料も高く(いわゆるパケット代)夜中一律料金の時間を利用しデータを送受信していました。(アメリカではすでにローカル回線かけ放題とか?いろいろ進んでいた)なので、ニックのデジタルADのデータを受信するにも夜間12時間かけてもまだ全部受信できないという感じ。
今の人にはわからない苦労話しですね。
Performa (Macintosh LC)
これは、後のエピソードで登場します。