ちょっと真面目な話から。 今話題の素材「生分解性ポリエステル」と サスティナビリティーについて。2
2021-06-15※上のイラストはNET上にある画像をコラージュして作った物です。もし著作等の問題がある場合はその箇所などコメントにいただければすぐ差し替えますのでご連絡ください。またこれら理由の為上記イラストの転記等はご縁了いただければ幸いです。
1つ前の投稿で、「エネルギーが循環されるサイクルです」と書きました。コンポスタブル”Compostable”の最終目的はこの堆肥をつぎの命に利用するという事です。単純に微生物の餌になる時点でエネルギーは次に伝わっているのですが、その先の話にもなります。とりあえず順を追って説明。
1・地球です。地球は多くの資源を私たち(も含め)に与えてくれます。今回紹介する「ポリエステル」という素材。これは”原油”から作られた物でいわゆる化繊です。当然科学の力で人間が作った物ですが、これらの原材料もそもそもこの「地球」に存在する物です。
2・例えばT-shirt 。コットンをはじめ、耐久性や速乾性を高めるためにこの化繊(ポリエステル)も用いられています。またこのポリエステルも原油から作られた物以外に、植物から生成された物、もしくはポリエステル自体をリサイクルして作られた物など様々あります。
3・通常使い終わった(着古された)衣類は、「ゴミ」として処理されます。また単純に古着として原型をとどめた状態のリユースや高度な分解処理などにより原料としてリサイクルされたりもしますが、一般的には焼却処分されます。
この焼却。まず残った灰などは、コンクリート等の原料として活用されたりもします。また上に書いたように化繊などは再度オイルとして生成されいわゆるバイオ燃料や、もう一度繊維等に活用もしています。いわゆる「リサイクル」という考えでエコに興味のある方であれば、またゴミの分別をしっかりされていらっしゃる方であれば意識しないうちにこれらに協力しています。これに関しては近年技術や意識も大変進化しており、焼却の際に出る有害な成分などは、ほぼ考える必要が無いくらいまでの技術はすでに存在します。ただそれら高度な技術がすべてに使われていないのが実情です。まず燃焼させるためにもエネルギーを与える必要があります。また原料としてリサイクルするためにも取り出されたエネルギー以上の物が必要となるなど効率は悪いです。
焼却し熱として放出されたエネルギー。これの有効活用も当然ありますが、ボイラーで水を温めるくらいの事で、ここからタービンを回し電力を多く供給できるというほどでもなく、これらはこの施設を回す程度で活用されています。
効率が悪ければ、地球からの供給が人の需要に追い付かなくなってしまうので、いずれ地球は枯れてしまいます。持続不可能という事態。これ(持続不可能)は良くないという事でSDG’sなる目標が定められたという事。
4・さて、それではどうするか?というお話しが今回の堆肥分解ポリエステルという物。焼却処分では効率が悪い?のであればもっと短いサイクルで自然の摂理によって地球や他の命に還元しましょう!!という考えです。一般的にプラスティクなどが自然分解されるまで相当な年月を必要とします。そこで天才Dr.は少し手を加え、多くのエンジニアが製品化に尽力、製品化に成功しました。続く。