Bicycle Customize Fuji NAOMI & TRACK ARCV ロード&ピストバイク カスタム。10s時代の最終形 2 それは、まるで15年前のimpression
2021-05-14雨は夜半にあがり、いきなり気温も上がる。なのでRD7900のimpressionです。そう、まるで15年前の記事の様な内容(苦笑)いまさら7800→7900について知りたい人などいないと思いますが、BLOG記事はNET上に残るので、何十年か先に、物好きな人が「vintageシマノコンポーネントで自転車を組みたい」と思う事も無きにしも非ず。そういう気の長い話しなので、暖かい目で見てください。まずはいつものポタリングコースにて。
変速性能には差が無いという辛口な記事をどこかのブログで見ました。またやはりコンパクトクランク化しなかった事にも賛否(どちらかというと否)あったようですね。さすがにその当時のロードバイク事情は知らないので、今回初めて調べて知りました。7800はSTIもいわゆる「触覚」タイプで、最高峰が型遅れ化する状況になっていた事は確かです。
そしてその変速性能。スプロケットはそのまま12-25Tを使ったので本当にRD性能のみの比較が出来ました。結論から言うと、私の感覚では「変速性能はおそらく同じだがフィーリングがぼやけた感じになった」です。
原因は、おそらく、キャパシティーアップのため(LOW最大ギア1T大きい物に対応)の変更点、アーム長がほんの少し長くなった、スラント角も若干の変更。これによりBテンションボルトで調整してもガイドプーリー距離が7800よりすこし広くなる事、アーム長が長くなった分(レバー比が変わるため)おそらくレートが若干上げられたであろうバネ。そしてレバーが長くなった事を補うための軽量化としてのカーボン製アームの採用。
総合的に変速スピード的には同じと思うが、全体から来る振動や音など含め7800の「シャキーン!!」と小気味よくギアが変わる感じが「ドゥルル!」とした、何とも歯切れの良くない印象に変わる。物理的に大きくなったアームサイズと素材の違いは、正直です。よく「ビックプーリにしたら変速性能が落ちる」と言われている事とおそらく同じ事と思われます。ただ、これが決定的に「良くないか?」と聞かれても「YES」でもないw。そうほぼフィーリングの違いであって、ガシガシ変速しても、ウルトラシフトの性能生かし3段一機に変速しても何も無かったように変速します。
なので、この7900はトータルキャパシティーが増えた事、またSTIが「触覚」ではなくなった事が最大トピックです。謎なのはクランク。11-28まで対応できトータルキャパシティーが33になったはずなのにクランクは53-39とコンパクトクランクは出していない。アーム長もいわゆるSSのみで最大スプロケット歯数は28Tなので、一体何に照準を当てたものなのか?少し(いや、ずいぶん)疑問に思うコンポです。15年前のロードバイク事情その物を表しているようですね。
しかし、この「デュラエース」は、言わずと知れたシマノの「最高峰」「超高級コンポ」です。なので本当に良い素材で作られ、精密に組み立てられているので実は耐久性含め高いです。本気でレースに出る「猛者」用パーツではありますが、趣味として「良い物を所有したい、乗りたい」というリッチなライダーも多くいるので、この高級なパーツは使用頻度が少ない「ほぼ新品」状態の物が存在し、それはもっと実用的なグレードのコンポより明らかにコンデションが良い物が存在します。自分は今、その恩恵を十分受けていると思う。
これらコンポを街乗りで使用する事自体「自己満足」以外の何物でもない。また「道楽」な話です。しかしこの感覚はまさに「趣味」として味わう至福の喜び。そして「機械式」ならではの事でもあると思う。カンパニョーロでのこれらパーツの楽しみとはすこし趣も違うが、世界シェアNO.1のシマノでもこのデュラエースだけは独特の世界観を持った存在。